変わりゆくモノと変わらざるモノの違いをまさか解っているつもりではなかろうな」
割れた壷が背後からそう言い放った
確かに最近・・・
、当たり前と言われている内容のほとんどが理解しづらくなってきているんです。
街の色とか雑踏の動きとかってなんか
薄雲った空や電線と雑居ビルの間の空白にも
「何がおかしいものか」
行きつけのリサイクルショップの奥から古めかしい秒針の音と共に響き渡ったのは幻聴か…否、後から実像が結ばれてくるタイプだった。 また こんな装置をいつの間に…
其奴の弱々しい音声で訥々と垂れ流されるモノローグは、
最終的にオペラのような壮大さに発展する始末だった。
結局、内容も何も解らなかったし。やれやれ、気がつくと、すっかり時計は午前3時である
そういえばいつの間に、
モノローグは終わったのか…
テーブルに、何故かずいぶん経年劣化したメモが残されていたので一部を抜粋しよう
長く生きるのは苦痛ではない。
変化を見たくないと、特に気に病まなければな。
お主の感じた違和感とやらは差し詰め、愛の変種、モチーフであろう。お好きに解釈なされ 感じた事だけをそのまま自分の答えに採用するのも別によかろう
店を出た直後は、これが何かはほとんど思い出せなかったが
それに、
謎のメモの特に後半
あの下りだけは、なんだかんだ言っても結構気に入っているんだ
地球儀も 塀の合間に積もる紙切れも
それは廃棄物じゃない 全て愛のモチーフさ
気がつけば午前三時 昔恋しとさとらせり
思い出を預けている
ブリキの掛け時計にはもうしばらく世話になる
新世紀のムーブメントはコマ送り
歴史が酌み交わした杯でビルが軋む
同じ時を刻むものはいくつあるのやら
素直に申告なされ 気分は万華鏡だと
椅子の影は見落とせない
世界の位置を告げているだろ?
君を悩ませるロゴスの詩よ
時に正確ではない ただのオシロスコープさ
夕暮れの街の賛辞 古美術商は斯く語れり
時代は時を咎める
安らかな眠りもまた社会的意味を帯びて
過去と未来を貼り合わせた不連続なフィルム
人も車も馴れ合いも今を潜り抜ける
同じ定めの価値観はいくつあるのやら
昨日が幻でない事を証明できない
気がつけば情報管理 昔恋しと悟らせり
時代を読み進めている 集団に居ても
なおその苦しみは続いていく
新世紀のムーブメントは意固地なワルツ
夜が更け明けていく中で誰ひとり気付かない
踏みにじられた花の欠片はすぐそこにある
お好きに解釈なされ 花が今、必要かを
謎のメモの特に後半
あの下りだけは、なんだかんだ言っても結構気に入っているんだ
Antique Loneliness
街にはもう色がない 映らないテレビも地球儀も 塀の合間に積もる紙切れも
それは廃棄物じゃない 全て愛のモチーフさ
気がつけば午前三時 昔恋しとさとらせり
思い出を預けている
ブリキの掛け時計にはもうしばらく世話になる
新世紀のムーブメントはコマ送り
歴史が酌み交わした杯でビルが軋む
同じ時を刻むものはいくつあるのやら
素直に申告なされ 気分は万華鏡だと
椅子の影は見落とせない
世界の位置を告げているだろ?
君を悩ませるロゴスの詩よ
時に正確ではない ただのオシロスコープさ
夕暮れの街の賛辞 古美術商は斯く語れり
時代は時を咎める
安らかな眠りもまた社会的意味を帯びて
過去と未来を貼り合わせた不連続なフィルム
人も車も馴れ合いも今を潜り抜ける
同じ定めの価値観はいくつあるのやら
昨日が幻でない事を証明できない
気がつけば情報管理 昔恋しと悟らせり
時代を読み進めている 集団に居ても
なおその苦しみは続いていく
新世紀のムーブメントは意固地なワルツ
夜が更け明けていく中で誰ひとり気付かない
踏みにじられた花の欠片はすぐそこにある
お好きに解釈なされ 花が今、必要かを
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