無論、彼にはごく一般的な名前が付けられており 、
その現象も形而下(管理下)に
於ける良く知られた病名(多分陽気のせいで、ちょっと中二病で、何処にでもいるただのキチガイ)に”…
変換済み”の… そればかりか、「生涯」に渡り決して、”非行”や奇行を繰り返すことも、かの若きロックンローラーのようなメッセージを発信することも 無かった彼が、
所謂正気を疑われることは少なかったと…
後に推論された。
図らずも、結果的にはむしろその”特性”を利用した覆面調査、
任意の「事情聴取」によって得られた供述に基いて、多くの研究が為され、
(形而上の)臨床カルテが作成された。
時期を追う毎に
第一期:Meditation period≒瞑想期(MEISOKI)
- 遠い場所でひとり、憧れを待っていた。それからしばらく。とても、とても、しばらく。
- 「たった今」と言い放ったのはそれから、さらにしばらく後の事だったと思う
- 容易に言葉で表され象徴化された意のままに、息とし生けるものはそれをただ…直線的に…受け止めるしか無い。
- まるで星雲を毟るかのように不確かで、もののけめいた、ごく必然的なものに「世界(Sekai)」は巻き取られはじめ、私の生も死も、いつからかそのような基盤の上に語られていた。
第ニ期:
Discharge period≒流転期(RUTENNKI)
しかしそれでもなお、ありふれた西陽や星の光は何も語ろうとはせず、風や雨の雫も揃って知らぬ顔をする。もとより創世からから何も無かったのだと言わんばかりにの形相で、「世界(Sekai)」は沈黙し、目を伏せ続けている。
- 逆さに解すればそれらは無言の啓示であり、およそこの身で感じられる事などは無尽蔵の虚空が司るシステム、
枠組みの目からは全く取るに足らないもの、
あるいは無に等しいものだという、真に有難い宣教なのかもしれないが、かと言って、私情を含め(笑)個々の「世界(Sekai)」が 一様に背負い込める暗黒極秘協定(dark matter)「たった今」が、そう安々と各人の満足のいく形態(笑)に帰納するとも思えない。 - むしろ、「世界(Sekai)」と「たった今」を無感情に結び付けるメビウスの泥縄(ribbon)は何一つ知る術を持たない人々の精神を翻弄し、孤独な魂の非常避難通路を完全に遮断する。
Magical Existence
それはそれは素敵なお話 答えはもうろくでなし午前1時のニュース速報がやけに眩しくきらめいたら
そこから次なる段階の始まり始まり
所は変わりそこはビジネス 雲雀はもうさえずらない
授業風景の実況中継に脳がメラメラときめいたら
その隙に僕ら お世辞を身に纏い変装しよう
架空の空間にダイヤを並べても
自意識のBBSは今日も激しく炎上し続ける
朝はもう五里霧中 算盤も粋にはじけず
禁止事項を確認の上 イメージの園へ滑り込む
不眠不休でMAGIC! 無限周期でMERGE!
愛だとか虚無とか正義だとか一度にくるまれても眠れない
危険地域でMAGIC! 受信装置でMERGE!
夢なのかエスなのかメロドラマか 僕には理解が及ばない
それはそれは お洒落な時間 思考パターンは監獄行き
オンエア中のニュースキャスターと目と目を合わせ微笑んだら
その機会に我らインタビューじみた芝居を始めよう
ルビー色の輝きに実験を加えても
不夜城の光の渦が脆弱な精神を弄ぶ
溶け合うその時は近く ノーマルな日は遠く
安全装置に引きずられるまま狂気のビルへと忍び込む
アブストラクトにMAGIC! 記号変換にMERGE!
真面目だか似非だか賽の目だとか セオリーでは到底選べない
エラーチェックにMAGIC! 五臓六腑にMERGE!
銭なのか?絵素なのか…メディアなのか… いずれにしても充足はない
不眠不休でMAGIC! 無限周期でMERGE!
愛だとか虚無とか正義だとか一度にくるまれても眠れない
危険地域でMAGIC! 受信装置でMERGE!
夢なのかエスなのかメロドラマか 僕には理解が及ばない